横浜開港150周年

横浜開港150周年、おめでとうございます!

今更ですが

横浜には大学でこっちに上京して以来、ものすごくお世話になってます。

黄昏たい時とか、よく港まで出かけたものだ

横浜といえば、ランドマークタワーとか、みなとみらいとか有名だけど、隠れた名所もたくさんあります。

例えば、ベーリックホールとか。

ふらりと散歩に出て、立ち寄りました。西洋風でリッチなこの近辺は、異国に来ているかのような錯覚にとらわれます。

あとは金沢文庫

住宅地にある資料館です。この付近は八景島も近くにあって、海辺の近くって感じがすごくする。潮風が気持ちいいですよ

ちょうど150周年にあたる6月2日には、Googleのロゴにこんな現象も…

Yokohama09_2

ちなみに、素粒子の新しい実験(LHC)がスタートした時は、こんな風に…

Google2_2

注目してみると、楽しいかも

* * * * *

幸せって、何でしょうか?

尊敬する総合格闘家、菊田早苗さんの日記(6月4日)を見ていて、改めて考えさせられました。

レールに乗りつつ、これでは駄目だと思いながらも、飛び立てない自分がいる。

歯がゆいです。

科学を志して、それに夢を見てきたはずなのに。

自由に生きるって、難しいですね。

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Make your choice.

人生の選択。

誰でも、否が応でもその時はやってくる。就活とはまさに選択なのだと、改めて気づく毎日。

選択1

やりたい仕事とは無関係に、どんな業種でもいいから安定を求め、大手の会社に勤める。

給料、福利厚生、勤務条件などは上々。

暫し羨望の目で周りから見られることも多い。合コンでは、一目置かれる存在になれる。

会社の名前を前につけて、「~マンと合コンよ!」などとヒーロー扱いされることも。

転職を視野に入れる場合も、topからbottomは比較的容易。独り立ちもしやすい。大手の人脈、伝統が後押ししてくれるからだろう。

もちろん就職戦線では、激戦必死の戦場だが。

選択2

新興の中小企業に勤める。伸びしろ、自分の貢献度を優先。中小企業では人材が不足している分、活躍できる場が多い。

広告会社を例にとると、企画営業、制作、納品、アフターケアーなど、大手が部門を分ける部署を複数担当できる。環境は苛酷だが、一年目から会社の心臓部になることも可能。

実力をつければ、どんどん稼ぐことも

しかし、スタートラインは大手に劣る。意志の強さは必要不可欠。

選択3

大学に残る。僕の場合はドクターコース。理系はドクターへ進んでも、一般企業の研究職の道はまだ開かれている。給与も比較的よろしい。

同じ階の研究室で、就職活動をしている先輩がいる。ドクターから入学したのだが、まだ就職先が見つからないそうだ。

年齢のハンデもある。大卒社会人に比べ、世に出るのが5年遅れてしまう。

就職は狭き門だが、研究に専念できるようになれば、自分のやりたいことを百パーセントすることが可能。そこが、最大の魅力だ。

学費はかかる。奨学金などで賄うより他はない。合コンでは、無視されてしまうかも。

シミュレーション:

友人 「俺は~(大手)で営業してるよ」

女の子一同 「すっご~い!」

女の子 「(僕に対して)仕事、何されてるんですか?」

僕 「まだ学生なんだ。○○の研究をしているよ」

女の子 「え?まだ、学生さん?」

一同 「…」

高校生の頃、国語の先生が

「今の君たちには無限の可能性がある。うらやましいよ。君たちに比べたら、僕の夢なんてちっぽけなものさ」

と話していた。当時はピンとこなかったが、可能性があることは本当に素晴しいことだと思う。

それはつまり、若さなのだろう

人生は選択だ。誰にでも、等しくその瞬間は訪れる。

あなたはどうする?

Make your choice.

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今朝

今朝研究室に来ると、一人黙々と机に向かうK君の姿が…

真剣

締め切った部屋に厚手の長袖姿の彼。室内は恐ろしく暑いはずなのに…

強者です。

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Wave

最近の就活生は目つきが違う。

ナイフのように鋭く、光っている

五月も下旬に突入しようという時に、相変わらずどの企業も若干名に数百名の応募人数。不況がこれほど恐ろしいとは。

不況は金銭的な豊かさだけでなく、人格すらも変えていく。

とある企業の面接試験前、控え室でじっとしていたが、誰も重い口を開こうとしない。かろうじて開いた学生も、無反応と見るや黙り込む。

果てしなく重い空気、漂う悲壮感

就活が始まった頃の、「初面接緊張するね」、「お互い頑張ろうね」といった会話はどこへやら。

静岡の思い出が、限りなく懐かしい。

* * * * *

就活をしていると、好不調の波を感じることがある。

面接でもうまくしゃべれる時、失敗する時、波がある。

体調もそうだ。すごく元気で興奮しながら寝床についても、あくる朝はただならぬ悲壮感、不安を感じることがある。逆に、落ち込みながら寝床について、次の日には馬鹿らしい気分になり、元気になることもある。

それが人間なのだ。

人間の本質、自然の本質。それはWave

波動関数のように、人の心も廻っている。

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ファインマンルールの謎

前4年生がコンプトン散乱の解析をする研究をしていた。

1stオーダーの摂動でM行列を計算するものだったが、あまりの計算量の多さに一部を計算するに止まった。

見ればコンピューター解析でもA4用紙で十数枚の計算結果だ。

とても手計算では手に負えないだろう。

そう、コンピューターがなければ、現代のファインマングラフの研究はできないといっても過言ではない。

手計算で追いつかないのは、能力の限界でもある。

何が言いたかったかというと、つまりは自然の理解には限界があるのではないか?という疑問があること。

もちろん、人間にとってだ。

ファインマンルールは劇的に散乱振幅の計算量を減らした。

それにより、大掛かりな昇降演算子による計算の手間が省けた。これは大きな功績であり、進歩だ。

では、これと同じ状況が今後も続いていくのか?

科学は進歩を続けるか?

果たしてstring理論を実験的に確認できるまで、人類の科学力は進歩できるのか?

大いなる謎だ。

むしろ、自然の構造云々よりも、人間の能力によって科学は支配され、世界は理解されるのではないか?

そう思う今日この頃である。

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いざ、静岡遠征!

久しぶりにブログを見たら、前回の更新が一ヶ月前

これでは月一ブログになってしまうヾ(*゚A`)ノ

更新、頑張ります

* * * * *

今日は静岡の放送局まで初遠征。

ぶっちゃけ、静岡初めての土地です。静岡駅前初体験

本社試験は初めてだったから、緊張していくと、女の子がずらっと並んでいた。

この放送局、女子受験率、高

某通販最大手の会社説明会を思い出した。女性7割の魅力的な会社

うーん、この方面に縁があるかも…

なんて思っていると、あっという間に本番の面接。他局受験状況を詳しく聞かれた。

雰囲気は終始和やかな感じ。

しかし、和やかな面接で結果が良かったことは一度もない

面接後、食堂で自社制作のローカル番組を拝見。怖いおじさんが見守る中で、緊張の番組視聴。これも選考に関係するのか?こんなに緊張して番組を見たのは、これまた初体験。

思いもよらず、サプライズで生収録後のスタジオを見学させてもらった。タレント、ディレクター、アナウンサーの面々など、ついさっきまで画面で見ていた方々と相対し、感動

いい会社でした

テレビ局を出ると、一緒にスタジオ見学した女の子が静岡おでんなる名物を食べたいと言い出した。もう一人の受験者と一緒に、おでん屋に繰り出す。

僕が真ん中の席で、両隣が女の子。こんなシチュエーション、理系ならば一生に一度あるかないかだろう。お酒を軽く飲み、就活の情報交換をした。元気で明るい関西人は、本当に素敵だアナウンサー志望だと言っていたが、頑張ってほしい。制作志望の子は、全国津々浦々、古今東西受験するらしい。テレビ局への執念、おそるべし僕も、見習わないといけない。自戒。

就活中のこんな出会いも、悪くないものだヽ(´▽`)/

新幹線にて、帰宅。実に楽しい静岡遠征でした。静岡、本当にいいところだ

一つ、メアドを交換し忘れたことが、残念でした(ノд・。)

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就活の乱

かなり遅くなりましたが

新年明けまして、おめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

* * * * *

年明けから、就活がまさにフル回転

マスコミ対策は、本当に大変だ。SPIに一般常識、作文対策など、ありとあらゆる分野を網羅しなければならない。

一月末~二月初めに締め切りのESを書いては送り、書いては送りを繰り返す。その間の時間に一般常識、SPI対策。土、日は就職説明会で潰れ、まさに終日フル回転だ。

今まで就職説明会は、これまでは少し馬鹿にしていて、行く気がなかったが、参加して初めてその大切さがわかった。企業ブースでしばらく話し込んでいると、どんどん打ち解けてきて、是非うちの会社に来てくれとラブコールをもらうことも

テレビ通販最大手の会社だったが、番組の内容も好きだし、商品企画やイベント企画など、興味深い仕事もある。若い会社(設立10周年)なので、どんどん新しいことにチャレンジできる。

しかも、最も魅力的なのは…

社員で女性が7割の会社であること

今の男子社会、つまり工学部とはまさに正反対の世界ではないか

魅力的すぎます

名刺までもらってしまって、本当に楽しく会話できたo(*^▽^*)o

とあるテレビ局のエントリーシートに苦戦中。

自分の人生の中で、最もすべらない話かぁ

すべらなかったのは、高校と大学の入試くらいだよ

あとは、人生、万事滑りっぱなし

ネタ探しに超苦戦

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Asymptotic Freedom

今日はクリスマスイブ

研究室には昼間、修論を執筆する院生が数名

4年生はやはりこない。今日と明日、彼らは彼女とを明かすのだろう

(ノ_-。)

クリスマスイブを彼女と過ごすか、研究室で一人過ごすかは…

自由だ(。>0<。)

研究室 is Freedom 研究室 is Freedom

Asymptotic Freedom  Asymptotic Freedom

先生と二人、古いコンピューターの最適化に取り組む。懸念していた通り、AVのファイルが出てきて苦笑い。

うーん、K先輩はアニメ系が好きだったのか

このコンピューターを受け継ぐK君が使うのに支障がないように、とのことだが、肝心のK君はすでに帰宅。イブを先生と過ごすことになった…

。゜゜(´□`。)°゜。

* * * * *

教科書レベルの話だが、修論にAsymptotic Freedomを盛り込むことに決める。2004年のノーベル賞を受賞した研究だし、Coupling constantを、繰り込み群で調べる研究をしているからには、避けて通れない話題だろう。

Asymptotic Freedomとは、高エネルギーで結合定数が小さくなる現象のことである。核力や、クォーク間に働く力(強い相互作用)に代表される特筆すべき性質だ。結合定数が小さくなれば摂動論が有効になり、近似がうまく機能する。逆に大きいと、解が発散していくために摂動論が使えなくなる。

強い相互作用では、こんな感じに変化する。

Asymptotic2_01_2

低エネルギーでは発散してしまうため、摂動論が使えない。今の場合は、陽子や中性子など低エネルギー束縛状態にあるハドロンが当てはまる。

逆に、高エネルギー粒子を衝突させる実験では、 摂動論が有効だ。高次のオーダーまでガンガン計算できる。

ではCoupling Constant(結合定数)とは何かというと、平たく言えば電磁気でいうところの電荷のことだ。古典論では

_01_2

このようなイメージ。

では量子論ではどうなるかというと、真空偏極の効果が加わるため、下のように奇妙なダイアグラムが飛び回る(画像をクリックすると動きます)。

Photo

なんと恐ろしい

 

Σ(`0´*)

これはいわゆる遮蔽効果で、真の(裸の)電荷は弱まって観測されることを表している。高エネルギーではより近距離まで探索できるから、真の電荷をより精密に観測できる。こうして、系のエネルギーで電荷の大きさは変化することになり、先のようなエネルギー依存性が生まれるのだ。

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ゲージ理論の量子化Ⅰ

今日はクリスマスイブイブ

研究室には誰もいない。

これより数日、4年生(全員彼女持ち)はきっと彼女とを過ごすのだろう

(ノд・。)

妬みではありません(゚ー゚;

* * * * *

最近、研究室でPath Integralが流行している。正準量子化と並ぶ有力な量子化法でありながら、何故か素粒子以外ではあまり使われない。

そんな流れに対抗しようと、去年の4年生が卒業論文で、通常の量子力学にPath Integralを取り入れ、量子井戸を始めとする問題にアプローチする研究に着手。量子モンテカルロでシュミレーションした研究は、プラズマ物理の権威I先生に高く評価された。

そんな流れもあってか、今年もPath Integralの研究をする4年生がいる。今度はさらに一段掘り下げ、古典論をPath Integralで焼きなおすという。

えらいこっちゃ Σ(・ω・ノ)ノ!

先生曰く、高価な日本刀で果物を切る、といった例えらしい

例えの意味は、考えてみて下さい

ということで、久しぶりに物理談義Path Integral でゲージ理論の量子化を実行してみたいと思います。

ソースjを持つ自由電磁場に対するGenerating functionは以下の形にかける。

Gauge_quantum2_01_2

ソース項は相互作用の項で、電磁気の場合はゲージ場とフェルミオン場の三点相互作用。

電磁場の量子化は、一般には容易と言われるが、実は落とし穴がある。ベクトル場の零成分の時間微分

_01

がラグランジアンに含まれていないことだ。このことは、量子力学の正準交換関係を見てもわかる。

_01_2

上の式において、pはxの時間微分だから、正準備量子化には時間微分項(零成分)が含まれてしまう

一方、理論のラグランジアンには時間微分項が入っていないわけだから、ベクトル場の零成分は力学変数ではない。

この矛盾、どうやって解決しようΣ(゚д゚;)

解決するには、特定のゲージを選び、ベクトル場の零成分を削除してやればいい。このゲージの選び方は無数にあって、例えばここではCoulombゲージを選んでみる。

Coulomb_01_2

こういった条件を課して変数を減らしてやれば自由度が減って、零成分を落としていいことになる。

これで量子化完了か

と思いきや、まだまだ難所があります。

続きはまた次回 

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4年生とQED

3時半頃、用事で研究室を出ようとしたら、4年生の時同期だったW君が研究室を訪問しにやって来た

1年半ぶりの再会だったが、変わっていなくて、なんというか懐かしかった。

自分が4年生だった頃を思い出しながら、4年生について考えてみる。

世代ごとでかなり傾向はかなり変わっている。僕が4年生だった頃は、なんとなくだらけていた人が多かった(気がする)。大学院に進んで、そのまま就職、といった流れが当たり前だと思っていた。

僕がM1だった時の4年生は、団結力が強かった。集団で取り組む力というか、僕らよりはまとまりがあった気がする。

と思いきや、なかなか研究室にこない人、ハワイに行った人、いろいろいたっけ

現在の4年生は最強。大学院入試対策ゼミをゼミ室を借り切って深夜までやっていた。修士論文にしてもいいような題目で、卒論に取り組んでいる人もいるし。

先生も心配していたが、ガイドラインなしで彼はダイアグラムの計算を完遂できるだろうか

こんなグラフを永遠と足し上げる…

Qed4_01

楽しいなヽ(´▽`)/

三年生でグリーン関数の計算を訊きに先生を訪問している学生がいた。三年生でPropagatorの知識を取得できれば、相当だろう。僕はやりたくても、基礎をやれ、と耳にたこができるほど言われた。

来年はさらに強力な若者が、素粒子理論の門を叩いてくるかもしれない。

地獄の三丁目へようこそ(*゚▽゚)ノ

なんだかんだ言って、同じ学科でありながら各世代ごとに色があり、特徴がある。素粒子とそっくりだ。個性が保障されているのは、素粒子レベルでバラエティがあることと関係しているのかもしれない。

僕は恐らく、来年はこの研究室にいないけど、きっとまた個性的な4年生が入ってくるに違いない。

来たれ未来の4年生

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